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明日の為の経済ビジネス情報


第85回 デフレ要因の国債膨張

 2010年9月6日(月)
デフレ要因として、欧米の自国通貨安容認姿勢の中での円高が緊急課題である。さらに、国債残高膨張、少子高齢化による労働人口減少及び消費人口減少、税制の適正化の遅れによる企業海外流出、これらによる雇用減少等が重要課題として残っている。
とりわけ、国債発行残高の膨張は市場の資本を国債で吸い取っているような物で、最大の景気悪化の原因である。更に、国債残高900兆円利率1.5%として、13.5兆円(消費税で5%相当)の利払いがある。この13.5兆円は基本的には税金(又は新たに借り入れる国債)から払っているのである。これでは、せっかく徴収した税金を有効に使えず、日本経済にブレーキをかけて走っている自転車のようである。国債を日銀が買い上げる方法もあるが、日銀には保有する長期国債の残高を、自らが発行し市中に出回る日銀券(お札)の発行残高以下に抑える「日銀ルール」がある。しかし、安定した経済成長の為には国債利払い水準までの国債買取を行うように新たな枠組みを作り経済成長を目指す必要がある。
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編集後記
 家電量販店の販売動向を調べるBCN(東京・千代田)によると、8月の携帯音楽プレーヤーの販売シェアで、ソニーの「ウォークマン」が米アップルの「iPod(アイポッド)」を上回り、月次としては2001年11月の調査開始以降初めて首位に立った。シェアはウォークマンが47.8%、iPodが44%だった。【日本経済新聞2010年9月2日】
久しぶりに景気のいいニュースが目に入った。我が家でもその「ウォークマン」が存在していた。昔の「ウォークマン」とは違ってUSBメモリーに音楽などを記録して使うものだ。
価格は6000円程度で手ごろなところが受けたのだろう。今後は世界戦略でヒットを目指してほしいものだ。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
シミュレーション<模擬実験> 全体 ★★★☆ 60歳以上 ★★☆☆
意味
 計算や模擬装置などにより,起こり得る状況を様々に想定して行う実験
使用例
 洪水災害は昨年9月の東海豪雨と庄内川のはんらんを想定したシミュレーション【模擬実験】をもとに算出される最大被害を基準にすることを決めた。
<想定実験・模擬行動・模擬訓練>

要望問い合わせ他

作成2010.09.05
更新2010.09.06
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