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明日の為の経済ビジネス情報


第53回これからの日本(少子化社会と経済)

(1)少子高齢化社会と経済
少子化による労働人口の減少は消費人口の減少でもあるので、消費減少傾向になりデフレに作用する。少子化は1976年から始まっており、1990年台からのデフレはまさに少子化がすでに影響してきていると言える。この1990年代からの景気刺激政策でかなりの国債を発行して景気刺激を行ったが景気回復せず財政悪化の結果を残している。国内消費が細ると輸出産業に頼らざるを得ない。しかし、輸出超過が円高をもたらし輸入製品の価格低下を招く。価格低下が労働者の賃金の低下を招く。1990年代から現在までのデフレ傾向の一面を捉えるとこのようなことが言える。
(2)少子化の要因
労働者給与の減少による子育て費用負担の増大
 サラリーマンの平均給与は約437万円(平成19年 民間給与実態統計調査)、300万円以下約38%、その上派遣労働者等将来収入が不安定な職業が増加している。このような状況で、子育てには不安があり子供を生まず、収入を預金に回す傾向が出て、特殊出生率(1975年に2を割り込み2008年1.37<人口問題研究所>)の低下となっていると考えられる。
このような状況の中で、結婚自体も否定する、晩婚化、非婚率の上昇による特殊出生率の減少となって現れている。既婚者の理想の子供数は2.5人であり、子供を儲ければ何らかの利益になる政策も必要になってくる。
(3)特殊出生率増加対策
少子化解決策として、海外で成功しているフランスでは、子供2人、3人と多く生むと手当てを増やす等の政策を採り、特殊出生率が2.0を超えている。こういった海外の政策も参考にして政策を採っていく必要がある。
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編集後記
子供手当ての世論調査で賛否は拮抗していたが、子供の育て終わった家庭は反対に回る可能性があり単純な賛否調査とは意味合いが違ってくる可能性がある。子育て世代の生活負担は大きく出生率の低下の原因の一つを解決する策としては必要だ。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
アイドリングストップ<停車時エンジン停止> 全体 ★★★☆ 60歳以上 ★★☆☆
意味
 駐停車の間,車のエンジンを止めること
使用例
本庁舎の出入り口などにアイドリングストップ〔停車時エンジン停止〕を呼びかける看板を掲示したり

要望問い合わせ他

作成2009.11.23
更新2010.01.18
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