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明日の為の経済ビジネス情報


第192回 経営戦略における守りと攻撃 

明日の為の経済ビジネス情報 2017年11月23日(木)

気がかりな明日の経済
1.守りの経営は安全か
近年日本企業の経営戦略は守りが多く、その結果経営危機に落ちっている企業が多くみられる。
過去を見てみると、
シャープは現代のスマートフォーン(iPhone)のような携帯電話を早くから作り販売を行っていた。
しかし、宣伝を多く行わずガラ携帯の位置付けの販売に終始していた。技術的には多くの技術を持っていたように思われるが、経営危機に陥った。その後、外国企業の資本経営参画により豪席は急回復している。
アップルは経営危機の時代もあったが、立ち直りスマートフォーン(iPhone)を世に送り出し、一世を風靡した。
現状を見つめ収支だけをみて切り捨てる、その中に有望な技術が隠されていることを見抜かなければならない。
東芝においては、過去悪い時には重なるもので、医療関係を整理し、残した不採算部門の原子力で足をすくわれている、
収支優良部門の半導体を残せていたが、それも整理に追い込まれた。
2.伸びる企業
(1)顧客の必要性の認識把握
キーエンス等ハンディ端末をはじめとする情報機器で伸びている企業がある。ハンディ端末は各電気メーカも開発作成してはいたが大きく伸びた様子はない。情報端末の機能向上の流れを読み素早く対応する力、顧客のニーズ把握、ボトムアップ的情報力とトップダウン的ガバナンスやバランス感覚の両面を持ち合わせている企業が伸びている。
(2)情報の接点の認識
ネットである商品を注文した場合、①倉庫から発送、②輸送、③配送センター到着、④注文宅お届け、の各情報が
把握されている。注文者も安心して待ち受けしている。ここには様々な情報端末が活躍している。
スーパーやコンビニで買い物をした場合も同様工場からお客様まで到着するのに、情報端末が活躍している。
今コンビニなどでは買い物かごをレジ台に置けば一括して料金を勘定する、「セルフレジ」の普及を目指す。経済産業省と一体となり、2025年までに国内全店舗に導入するという。これは世界でも展開できる技術でもある。
3.収支だけを見ていても分からない
事業の収支だけを見て、事業の切り捨てや残す判断をしてよく失敗するのは、次のことができてないからである。
収支が悪いのは顧客に情報提供が少ない場合や必要性のアピールができていない。
実際の現場をよく見て商品を開発していない。情報の組み合わせが足りない。
様々な収支が悪い原因がありそれを解決せずに事業切り捨てを行っていてはいつまでたっても成長できない。
☆♪――――――♪
編集後記
近年、パソコンや電機製品事業等を外資系企業に提携もしくは身売りする企業が見受けれるが、技術の海外流出につながることもあり、
まわりまわって自社や同業者の収支圧迫につながり、将来が危惧される。
もう一度考え直し、収支向上策を練ってもらいたいものだ。
さらに、技術の海外流出を制約する法的整備も急ぐ必要がある。

要望問い合わせ他

作成2016.04.04
更新2017.11.23
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