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明日の為の経済ビジネス情報


第134回 円高と株安の不思議と脱出

2011年8月29日(月)

前回円が買われる不思議を、
(1)貿易黒字、(2)国債の国内消費(海外の購入者は少ない)、(3)1400兆円を越える貯蓄残高
を挙げた。
今回はそれに続き不思議な「円高での株安」について考えてみよう。
これは、文章で記述されているのは見かけるが要素が複雑なのでさっぱり分からないことが多いので今回は、表にまとめてみた。
円高株安の不思議と脱出

円高株安影響要素

円高要素

株安要素(デフレ要素)

円高株安要因(現状)

円高株安脱出対策

輸出入

貿易黒字

輸入増加

円高による輸入増加
工場の海外移転等で国内投資減少

内需拡大を目指し

国債の日銀預かりを含めた
量的緩和を最大限実施
インフレ率2~3%は必要

国内資金を最大限に循環させなければ景気は良くならない
貯蓄に対する課税強化が必要だ。
貯蓄に課税されれば貯蓄は新たな投資先に向かうことになる。

物価(国内)

物価安

輸入物価安

輸入品の物価安が国内製造業の競争力を低下させている

物価(海外)

海外物価高は該当地区の通貨安要因

 

景気国内

デフレ状態
(物価は下がり通貨の価値が上がっている)
投資意欲減退

過去内需拡大として実施されたが、現状返済及び利払い負担が経済のデフレ要素になっている
国内銀行が企業に資金を貸し出すよりも国債購入で利益を上げているようでは景気は良くならない

国債発行増

通貨不安要素
国内消化であれば影響少

市場から資金調達し国内投資意欲減退
利払いの税からの負担増しはデフレ要素

国債利払い

国債利払いを税負担、新規国債負担としておれば市場の通過流通量は変わらず作用無し

年間10兆円を超える国債利払いは市場から投資資金を調達しデフレに作用する


経済コントロールは、国債に日銀預かりなど、国債発行額を利用した経済コントロールは今後効果を発揮することになるだろう。

☆♪――――――♪
編集後記
 100円ショップでお箸の生産国を見てみると中国製、100本位入って100円、日本製は20本程度で100円である。
輸送量を考えてもこの数字、為替のレートが当局の介入により保護主義的に扱われている。海外に対し価格競争力が低下している状況が分かる。
しかし、相手国の責任ばかりではなく日本の経済コントロールのされ方にも問題がある。
☆♪――――――♪
今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
ポートフォリオ<1資産構成・2作品集> 全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
1.投資を配分してできた資産の,組合せ。また,その投資の配分。
2.図画や文章などの作品を集めたもの
使用例
1.保有銘柄の運用成績,現金残高などを示したポートフォリオ【資産構成】が画面上で確認でき
2.写真家二十四人の作品を集め,ポートフォリオ【作品集】を販売して
その他の言い換え
<1. 投資配分>

要望問い合わせ他

作成2011.08.29
更新2011.08.29
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