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第117回 危機管理(4.震災と情報システム)

2011年5月2日(月)
第117回 危機管理(4.震災と情報システム)
(1)東日本大震災による銀行情報システムのトラブル
みずほ銀行の東日本大震災直後にシステム障害は3月15日に起き、給与振り込みなど約116万件(計約8300億円)を超える入金が滞った。震災から約1週間後の3連休には全国の現金自動出入機(ATM)が止まり、店舗で1人10万円までの引き出しに応じた。主なシステムの復旧には10日かかった。
 みずほ銀が4月末にまとめる内部調査によると、3月14日に短時間に大量の振り込みが2口座に集中して一部システムが止まった。だが、こうしたトラブルを想定したマニュアルや体制が整っていなかったため、復旧作業が混乱。他のシステムも止めて入出金を確認しなければならなくなり、障害が全体に広がった。
 また、約20年使っているシステムの老朽化に対応してこなかったため、最新システムと違ってプログラムが複雑なままだった。これも復旧を難しくさせた。
 これらの体制の不備が大規模なシステム障害につながったとみられ、みずほ銀は「(経営陣の)結果責任は重い」(幹部)と判断。親会社のみずほフィナンシャルグループ(FG)もみずほ銀の経営陣の責任は免れないと考えている。
  今後は調査結果を金融庁に報告し、行内につくった第三者委員会と再発防止策を検討する。西堀氏は、6月の株主総会までに再発防止策をまとめ、辞任を正式発表する意向とみられる。みずほFGも塚本隆史社長(60)の処分を検討中だ。
【朝日新聞2011年4月23日】
これは東北で起きた地震の影響による、銀行情報システムのトラブルであるが、
これが首都圏の震災であればさらに多くのシステムの障害が考えられる。
(2) 震災と情報システムの危険予知
大手銀行は東西にメインフレームをもち、震災など災害に対しバックアップ機能を持つ多重化システムを構築している。しかし、実際の災害を想定してバックアップ機能が有効になるかは多くの不安がある。
通信回線の遮断、電力の長時間供給不可、メインフレーム等ハードの被災、故障箇所を切り離すなど被害を最小限に抑え、機能低下を許しても、システムを完全には停止させずに機能を維持した状態で処理を続行する「フェイルソフト」システム運用の実確認、及び、バックアップ機能が正常に稼動するか確認しておく必要がある。
震災に被災し、情報システムが何日も稼動できないことになれば、企業の信用問題になり責任の所在も問われることになる。震災などに被災する前の事前の徹底的な確認が先手必勝に繋がる。
製造業、流通業においても同様に震災などに被災した場合速やかに、障害箇所以外のシステムを稼動できる。フェイルソフト的運用が出来るよう検証しておく事が望まれる。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
バックアップ<1.支援・2.控え> 全体 ★★★☆ 60歳以上 ★★★☆
意味
1.他人の行動を、うしろだてとなって支援すること
2.事故に備えて控えを作ること、また、その控え。
使用例
1.現場の負担を軽減するためには,国による財政的なバックアップ【支援】がどうしても必要だ。
2.万一データがなくなっても,バックアップ【控え】を取っていれば再度書き込んで元通りに使える。
その他の言換え語例
<1.援護・うしろだて 2.予備・複製>

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作成2011.05.01
更新2011.05.02
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