バナー
明日の為の経済ビジネス情報


第82回急がれる納税者番号制度

2010年8月9日(月)
1.納税者番号制度
 収入把握、貯蓄額把握をしなければ税を掛けにくい。また、低所得者に対し手当てを至急する場合の収入が把握できない。この基本的なことが出来ていないのが今の日本の税制である。
諸外国の多くは納税者番号制度が既に実施されている。日本では実施に対する問題点を上げて反対されて実施が出来ていないが、基本的には納税者の収入貯蓄把握は税の平等性を確保するものであり、小さな問題点は実施過程で修正されていくものである。
2.納税者番号制度のメリット
(1)適正な収入把握による低所得者の把握
例えば、現状年収約500未満世帯は子育てへの出資は大変苦労を強いられる。少子化が進行する今、収入の少ない家庭に子供手当てを支給する場合、収入把握が出来なければ収入の多い家庭にも支払われ税金の無駄遣いになってしまう。
(2)脱税による税収減の回避
個人、法人において申告漏れ、不当な経費等の税逃れを抽出できやすい。
(3)最新技術活用による調査付加等の軽減
現状脱税などの調査把握は限定的であり、調査工数がかなり多く時間も掛かっている。
最新コンピュータ及びソフトの導入により、各種情報を瞬時に検索できる。
3.納税者番号制度導入による予想される税収増加
 正確な情報は無いがGDPの約400兆円から考えてその2%(8兆円)程度の税収増を確保できるのではないかと思われる。これは税収不足の中かなりの額である。
 税制改革の中で税の平等性を確保するための、納税者番号制度は必須であり、反対を唱える勢力は現状の税逃れの恩恵を受けている勢力であろう。
☆♪――――――♪
編集後記
 残暑厳しい折、皆様いかがお過ごしでしょうか、勝手ながら、次回盆の8月16日(月)はお休みいただき23日(月)の配信とさせていただきます。今後ともご愛顧お願いいたします。
☆♪――――――♪
今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
シーズ<種> 全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
 将来に大きな発展を予想させる新技術
使用例
基金の目的は研究開発そのものではなく,シーズ【種】を花開かせるための側面支援で,
その他の言い換え語例
<種子・技術の種>


要望問い合わせ他

作成2010.08.08
更新2010.08.09
直線上に配置
|HOME|
<<|戻る|


Copyright 2007-2021 ITroad. All rights reserved