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明日の為の経済ビジネス情報


第50回日本を取巻く困難な環境

今年は日本における解決困難な課題を持つ経済環境を題材に記述してきた。
今年述べた内容および、日本の現状をまとめてみると
1.少子化、労働人口の減少による経済衰退
 少子化は1976年あたりから発生し、将来的な影響が分かっているのに有効な対策は打たれていない。
少子化は将来の労働人口減少による経済衰退の基本原因になるが改善できるのか?
2.日本の国債発行残高膨張による財政圧迫
 財源不足の中、デフレ脱却の対策で国債が発行されてきた。
しかし、1990年代以降デフレ対策に貢献できていないばかりではなく、国債発行は利払い負担が大きく財政の負担になり多大な国債発行自体がデフレ作用の要因になっている。
国債残高はまだ増加するのか?健全財政への対策は?
3.円高による輸出産業の海外生産化と国内産業の停滞
 ドルに実質リンクしている元および、ウオン安の改善が無ければ国内産業の打撃は大きい。対策は無いのか?
4.不況による労働賃金の減少傾向
 企業は、利益を上げるため、赤字を削減するため、労働賃金を下げてきた。
それは、本当の経営ではないのではないか?賃金を下げると国内消費が減少し企業の売り上げが落ちる。各社が同じことをすると、回りまわって自分で自分の売り上げを下げていることになる。これはデフレスパイラルではないか。デフレ対策は若干のインフレ目標をたてそれに経済を誘導しなければならない。賃金も売り上げも上昇しなければ経済は成り立たない。
5.環境対策の方向性
 CPO15の内容が確定していない中、環境対策に対する取り組み項目はまだ示されていない。
2020年1990年比温暖化ガス25%減を示すなら、早期に方向性及び対策が示されるべきでは?
6.農業の生産性向上対策
 農業従事者の高齢化は農業後継者不足となっている。
さらに、農業の生産性は低い、現状の農業政策が正しいなら、農業の株式会社化などによる生産性向上の芽が一部でも現れても良いのでは?

これらは、解決の方向性が見えていないものばかりである。今後さらに深く追求していきたい。
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編集後記
この、明日の為の経済ビジネス情報も2009年1月12日に第1回をお送りしてから今回で50回を迎えました。
今年は政権交代もあり激動の1年、経済的に難しい時代にあり不況の1年でありました。その中で、より良い生活を目指す為には日本の経済を見つめ経済の動きを考えなければなりません。その経済の動きを皆さまと見つめて行こうではありませんか。そういう考えに基づいて記事をお送りしてきました。内容至らないところもありますが今後ともよろしくお願いいたします。
なお、来週はお休み頂き、新年は1月4日(月)よりお送りする予定です。
本年はご愛読ありがとうございました。
来年は内容を一層充実してお届けいたしますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
グローバリゼーション<地球規模化> 全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
 ものごとの規模が国家の枠組みを越え,地球全体に拡大すること
使用例
グローバリゼーション〔地球規模化〕と反グローバリゼーション〔地球規模化〕という世界的問題も実は米国基準の国際化問題と重複している部分が大きい。
その他の言い換え語例
<地球一体化・全球化>

要望問い合わせ他

作成2009.11.23
更新2009.12.21
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