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明日の為のビジネス情報


第13回国債と税金
1.国債と税金
財務省が2009年4月1日発表した2月の税収実績は、3兆3522億円で前年同月比14.9%減少した。企業業績の悪化で法人税収は同30%の大幅減となり、給与の目減りで所得税収も同10%落ち込んでいる。【毎日新聞】
税収の落ち込みは、景気の悪化が原因であり、歳入が予算割れする原因になっている、まず国債の利払い費などの歳出が浮いた分で埋めるが、足りない場合は赤字国債の追加発行となる。政府・与党は追加経済対策でさらなる財政出動を検討しており、国の財政の「借金依存」に拍車がかかりそうだ。【2009年3月8日朝日新聞】
景気悪化によりデフレになるとさらに赤字国債発行され国債残高が増加し、税収が減少すると国債と国債利子の返済負担が大きくなる。経済にとってデフレは軽いインフレよりも始末が悪い。デフレは税収減と国債残高評価の増大を招く。
経済にとっては若干のインフレの方が国債の返済負担が軽減される。インフレは税収の増加を生み、国債残高の評価は物価高分減少方向へ作用する。いかに、国債利率の利払い負担を軽減するかの問題はデフレ時もインフレ時も存在する。
2.デフレ時の国債大量発行と景気刺激
今、世界的に各国景気回復の為の大量の国債発行を行おうとしている。国債により市場から資金を調達することは、例えば、国債購入者が株式を買おうとしている資金をやめさせる等、それ自体は市場から資本を奪うデフレ要因である。さらに、多くの国債を発行すると、それなりの利払い利率のもので無いと売れないので、政府が高い利率の利払いというリスクを負うことになる。したがって、不況時国債は、市場に発行せず無利子で中央銀行預かりとし資金を調達すると不況回復のより高い効果を得られる。その後、好景気になる見通しになれば税収も回復するので、中央銀行に返済するか、景気を見ながら市場に国債を発行していけば景気をコントロールできることになる。今回のような世界的な100年に1度の不況時の大量の国債発行は、特に過去の常識だけで判断できない。新たな景気コントロール手法の考えを導入しないと不況から抜け出すことは出来ない。

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編集後記

前回経済にも遊び心が大切という話をさせていただいた。良い物を作るにはそれなりに寄り道をしながら試行錯誤を繰り返しながら物創りをして行かなければいいものは出来にくい。このところ、銀行の企業への融資にも遊びが無い、いわゆる貸し渋りが多く会社を維持するのがやっとの状態で2008年度決算がでるこの時期、上場各社の経営状態と株価は目が離せません。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)

オピニオンリーダー<世論形成者> 全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
世論に影響力を持つ人

使用例
ある作家は近年
オピニオンリーダー<世論形成者>として活躍し、ジャーナリズムに影響を与えている。

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